当支援室では、ひきこもり家庭の訪問支援を行っています。
私は2000年に千葉県でひきこもり訪問支援のボランティアを開始しました。
1996年当時はバブル経済が崩壊し不況の真っただ中で、違法なリストラやブラック企業でのパワハラが当たり前に多発していました。
私自身もパワハラやブラック企業での苦しみを味わい、ひきこもっている方を他人事には思えませんでした。
ひきこもりが社会問題になり始めたころで、心を痛めた私はまず大学で心理学を学び、訪問カウンセリングの勉強をして民間資格を取り、働きながら休日にひきこもり訪問支援ボランティアを行っておりましたが、自身の生活苦の為やむなく2004年に活動を休止し、その後は仕事と子育てに追われ自分の事で精一杯でした。
しかしひきこもりの人の人数はその後も年々増え続け、国や自治体も以前よりも積極的に対策を講じていますがひきこもり人口は増える一方で長期間ひきこもっている方が50歳60歳を超えるケースも多くいる事に心を痛めておりました。
そこで私は長く務めた会社を辞め2025年6月にこの訪問支援室を立ち上げました。
ひきこもっている方の長く苦しい人生を少しでも幸せに変える手助けをしたいとの思いからです。
長期のひきこもりの解決はご家庭内での努力だけでは非常に難しいです。
公的機関に相談してもダメだったというご家庭からの訪問支援依頼も積極的に受け付けています。
どこに相談したら良いかわからない、もう相談するところが見当たらない、という方もご相談ください。
当支援室は強引なアプローチは一切致しません。(施設への強制入所・無理矢理ドアをこじ開け 等)
本人の意思に寄り添い、自分の意思で決定することを大切にしています。
働く事や自立する事を目的にはしません。ゴールは本人が人生を楽しむことです。
本人が働きたいと強く希望するならば職場への付き添い指導も行います。
一歩前へ動き出すきっかけ作りをしたいと思っています。
私はひきこもりを「人的災害の被災者」と考えております(ひきこもりについてをお読みください)。
自然災害や戦争・事件・事故などによる被害者は多くの方から理解され支援も受けます。
しかし児童虐待や DV被害、性暴力被害、パワハラ・いじめ、親の過干渉、間違った教育などの人的災害は経験した者でなければ理解できないものです。
自然災害の被災者は同情を受けやすく多くの人が支援にかけ付けるのに対し、
ひきこもりの人は個別案件で目立たず、社会の理解が得にくく、本人や家族も助けを求めず、国内に数百万人の被災者がいるのに支援は行き届いていません。
自ら病院や行政窓口や福祉団体などに出向いて相談できない人は誰も支援に来てくれません。
人の弱みに付け込むお金目的の強引な悪徳業者も一部に見られます。
まだまだひきこもり支援は不十分だと感じています。
もちろん本人が支援を拒むことも多いです。
だからと言って何も支援を受けないのはネグレクトと変わらないのではないでしょうか?
困っている時に必要な支援を受けられる社会でなければいけないと思います。
長期のひきこもりの方は支援なしに自然と回復することはほとんどありません。何らかのきっかけが必要です。
誰とも会話せず孤立していたらいつまで経っても変化は現れません。一人悩むのは苦しく孤独で良い答えも導き出せません。
人は外部からの刺激や他人の意見で自らを見つめ成長します。
大切なのは人とのかかわりです。心配してくれている人がいる事、寄り添ってくれる人がいる事が重要です。そのきっかけを与えるチャンスを作りましょう。
3年以上ひきこもった方は自分では動けないことに気づいています。誰かの手助けを必要としています。
支援活動の中で本当の幸せの形を本人と探っていきます。
世間の目を基準に将来を考えていては心は穏やかになれません。自分の本心を知り身体が喜びを感じる生き方が幸せだと考えます。
かごめかごめ支援室は個人で行っている民間の小さな訪問支援事業です。
お客様の秘密保持にも十分配慮させていただきます。
勇気を出して、まずはお気軽にご相談ください。お話を聞くだけでも質問だけでもかまいません。
お問合せや相談予約はお問い合わせメールで受け付けています。
支援内容
人と直接面会できない当事者にも、時間をかけて信頼関係を築き、
当事者の傷ついた心に寄り添い、自宅でできるケアを開始し、
自信を回復したあとで本人の望む幸せの形を共に探すことを目指します。
例・本人への面会アプローチ
・ご家庭へのアドバイス
・心のケア
・体のメンテナンスケア
・メンタルトレーニング
・生き方の再考
・対人コミュニケーショントレーニング
・仕事体験トレーニング
・自立支援